ぎおん元勢料理のこだわり
京都祇園南側町にお店を構える「ぎおん元勢」は元のお茶屋を改装した風情ある京割烹で、京都で料理を学んだ「小島季征氏」が立ち上げた地元の通が通うお店です。小島氏は京の地元、大原、美山や上賀茂産の野菜は無論の事、全国のこだわりの旬の食材をいち早く取り入れ京料理の基本を大切にしつつも、その枠に捉われずに、一ひねりした料理が馴染み客の期待を膨らませています。小島氏の料理は夏の「鱧料理」、秋の「きのこ料理」、冬の「鍋料理」、春の「旬彩料理」と毎月の季節の移ろいと味わいを堪能させてくれます。
おせち開発のヒストリー
平成17年春頃、「ぎおん元勢」のおせちの開発提案を行った最初の段階で当時の「銀しゃり本舗」より無添加、国産材料を使った特別のおせちの試作品を提供いただき、ぎおん元勢にて小島氏を中心に試食を実施いたしました。料理長の小島氏はこだわりの中にも柔軟性を持った性格であったにもかかわらずほとんどの食材を味が濃い、素材材料の味がしない等の評価を行いました。京料理の基本は追い鰹の味で代表される「薄味の中に美味しさが感じられる」事を指摘いたしました。この情報を「銀しゃり本舗」の料理長である常務藤井朝春氏に伝えると翌日に京都まで飛んで参られました。早速、小島氏と藤井氏の双方の料理長の間で喧々諤々の意見交換が始まりました。藤井氏は翌日出社すると打ち合わせ内容に従い全ての食材の試作に入られました。数日のちに新しいおせちの試作品を藤井氏が持参され小島氏と試食を行いました。この結果、双方がある程度納得の行く段階に落ち着きその年のおせちの実行に至りました。小島氏や藤井氏の基本は全ての食材が完食されるおせちを目指しております。その後も、掲載されている評価を聞きつけ何社かのメーカー様がブランド監修の要請に訪れておられますが、納得の行く味に成らない為にお断りしており、いまだ「ぎおん元勢」監修のおせちはこの一品だけとなっております。 |